
映画の公開がきっかけで2年前の劇団「すずしろ」のブロードウエイ公演のことが
新聞、雑誌、テレビなどで注目されている。別に有名になりたかったわけではない。
ただ自分たちのやりたいことに夢中で走り続けた2年間は
今も色褪せない宝物になっていることに誇りを感じる。
ブロードウエイ公演成功に大きな力を与えてくれた宮井太さん、
2年間の準備期間にも誠実に付き合ってくださり、ニューヨークでは
舞台監督だけでなく、すずしろ滞在中のすべてのプランを作ってくださり、
おかげで我々はすずしろらしく公演できたのだ。感謝の念は絶えない。
でも、面と向かって宮井さんに感想など恥ずかしくて聞けなかった。
今回NHK出版の取材に寄せてくださった宮井さんのコメントに再び感激したアッキー
紙面の都合上すこししか宮井さんのコメントが載ってないので、
ここに紹介したいとおもいます。
実際に「すずしろ」の公演をご覧になっていかがでしたか?
大変面白かったです。
彼らはプロではありませんので、演じる技量はないかもしれません。
しかし、彼らには生活者としての歴史があり、生活感(生活臭というべきか)が演技にも溢れています。
舞台の楽しみ方は様々ですが、生のもですから、やはり目の前で演じている役者そのものに人間的魅力があれば、技量は時には問題にならない、と思いました。
3)公演の観客(とくにアメリカ人)の反応はどうだったでしょうか?
4)この公演は成功したのでしょうか?そうだとしたらどんな点が成功要因だったと思いますか?< /span>
長らく日本の舞台作品を米国カナダで紹介する仕事に携わってきましたが、
こんなに暖かく観客に迎えられた作品はありませんでした。
自分たちよりも随分年配の方が演じている、ということに対する好感・遠慮ではなく、
上述したように、舞台を通して伝わる、それぞれの人間的魅力に観客が魅了されたのだと思います。
人間的魅力とは、人がよさそうとか、外見が良いとかではなく、見ていて面白いという意味での魅力です。
「わ、意地悪そう」とか、「面倒臭そうな人だな」、「変な人だなあ」といった表層的にはネガティブな個性も舞台上・u桙ナ見ていw)ると、人間臭くて面白い、となったりします。
これは、日米でそんなに差はなく、人種が違っても、なんとなく伝わるものです。
そういう意味で、「すずしろ」の役者たちは米国人の観客をも魅了できたと思います。
アッキーはこういう言葉をいただくと元気になれる。
ちゃんと分かって受け止めてくださった方々に巡り合えたしあわせに感謝!