今年になってすでに3人のかってのすずしろの仲間の訃報が続いています。
貝塚公演の前日仕込み中に初代劇団代表のおすぎさんの訃報を知らせれました。
覚悟はしていたけど創立メンバーで代表とGMという関係でずっと頼りにしてきた。
明るく社交的で演劇好きは学生時代からのねっからの演劇青年であったおすぎさん。
朝日放送のプロデューサーという華やかな経歴ながら、すずしろではGMの私の
運営をいつも後方から支援してくださる頼りになる存在だった。

奥園さんは今年のお正月にあっさりと逝ってしまった。
彼女の好き嫌いのはっきりした性格は今でもいろんなエピソードを
古い団員たちとの楽しい笑い話の思い出として話題にでるほどだ。
病気で退団してからもお芝居を観に行ったり食事にいったりの関係が続いていた。

そして20年間もパーキンソン病と闘いながら最後まで人生を楽しんだ山崎さん。
舞台に登場しただけで客席から笑いがおきるひょうひょうとしたとぼけた雰囲気で
観るひとを魅了した。本人はアドリブをどこでいれるかどの芝居でもそのスキを
ねらっていた。彼のエピソードも枚挙にいとまないくらいだ。

「すずしろ」って、いったいどんな場所なんだろうか?!
いろんな方向からいろんな人生を経て出会った「すずしろ」という空間・・
運命の出逢いであり、演劇で花を咲かせる仲間たちだ。
シニア劇団である以上、別れは必然である。
だからこそ「大切な場所」・・
覚悟はしているがやはり辛い。
だれかの最初の舞台であったり、だれかの最後の舞台であったりする・・
その運命を受けとめて劇団「すずしろ」はこれかも活動を続ける。
「葉ごろも」のラストシーンと同じ状況になってきている。
「そってでも劇団作って待っててや〜〜!」
おすぎさんも奥園さんも山崎さんも、家族に恵まれた幸せな人生だった!
人生を生き切った3人だから、
たぶんブログで報告しても怒らないだろうと思う。
気にかけてくださっている方もいると思い、思い切って書きました。
心からご冥福をお祈りします。