登場人物も多いにも関わらず、今回は完全ダブルキャストで上演出来ました。
何といっても演者としては主役の照子役の秀子さん、大野ちゃんはやりがいがあったのではないでしょうか。
観客からしても、忠義が葬儀の挨拶をしているときに、障子にシルエットが浮かび上がる、
すーと障子が開くと、ウエディングドレス姿でヒマワリを持った照子が現れる・・
美しい場面です♪ 二人とも美しかったです♪
どの回でも自然と拍手が起こりました。
それと、夫と息子たちの3人のしみじみとした会話の途中から、
生きていた頃の照子の何気ない日常のあの瞬間、この瞬間を思い出して息子たちが泣いてしまう場面
「隣のネコがこ〜んな顔してお昼寝してるわ」
「おふろ湧いたよう〜!」
稽古の時には、最初寝ているようにしか見えなかった岡ちゃんも本番では本当に涙だ出たそうです♪
今回は家族の役柄を演じた団員達は、照子を亡くした喪失感や本音とか悲しさ、恋しさなどなど、
表現しなければならず、それは役者としてはやりがいがあったのではと思います。
1場、3場、5場の家族の話しはしみじみとしっとりと心を入れて演じる場面です。
その他の2場、4場、6場に登場する役柄は、ただただバタバタとタイミングとテンポでメインのストーリーを
盛り上げる役目なので、1場3場5場の稽古とまわりの大勢が登場する場面とは、いつも稽古も部屋も別に進められたので、
A,Bチームのお互いのお芝居を見合う時間もなければ、1場3場5場の稽古も見る時間もなく、
台本で分かってはいても、本当にしっくりとお芝居が身につかないまま、操先生のダメ出しを稽古していたという
最後の最後まで芯を掴み取ることが出来ずに終わったのが私の本音ですし、
家族以外の配役の方は、あらかたそういう感覚ではなかったかと推察します(-_-;)
初舞台を踏んだ岡ちゃんとのぶちゃんは豪華な舞台セットと綺麗なホールで、
これ以上ないデビューが果たせたのではとおもいます♪
出演した私達の思いがどうであれ、ご観劇いただきました皆様のお気持ちにこの芝居が届いたかどうかが
一番大事なことです。
これからも今回の本公演の体験を謙虚に受けとめ、次回に繋げてまいりたいと思います。
どうぞこれからもシニア劇団「すずしろ」を応援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます♪