*2007年3月21日(日)*
神戸須磨 香風寺本堂にて
「見果てぬ夢」
その後、思わぬところからオファーをいただいた。
神戸須磨の香風寺さんというお寺さんからの依頼公演だった。
お寺の本堂でお彼岸の法要のあと、
「見果てぬ夢」を公演してほしいということだった。
正直うれしかったし、びっくりした。
え〜っ! お寺の本堂で?
早速みんなで下見に出かけた。
本門仏立宗香風寺というお寺で
今回オファーをくださった局良鳳というすばらしいお坊様にお会いできた。
後で知ることになる住職さまも大変すばらしい人格者で
世界に布教にでかけ、ダライラマとも対面したことがあるという
シニアにして現役のアスリート、身体も心も鍛えている風格と信念のあるかた
でいまでもはっきり声も顔も浮かんでくる。
「びっくりしたのはこのお寺では葬式はだしません。」という言葉
「私たちは生きている人にどう生きるかを説くところ」と力強く言われた言葉に感動した。
「信者さんにシニアになっても、前向きに楽しく演劇に取り組んでいる皆さんの姿を見せることは生きた教材」と最大限に評価していただきました。
3月21日お彼岸の法要が終わったら
100人以上の信者さんたちが仏様の台座のほうから
180度後ろ向きになると、そこにわれわれの舞台が仕込んであって
お芝居を観ていただくという趣向です。
早速にわれわれの舞台になるであろう場所で
尺をはかり、図面を作って、何度か足を運び
ホールと全く同じというわけにはいかないけれど、
それでもそこそこ遜色ない舞台ができあがった。
ラストの場面でマーガレットの花が空から降ってくる
最大の見せ場をどうしよう?!
あっ! あんなところに奇跡の天窓が!!
なんということや!
公演後、住職さまが「あの天窓がまさかあんな風に使われるとは!」
と驚愕されました。
照明もレンタルし、音響のデッキも運びこみ、
なれないことばかりで、不安はいっぱい。
でも仲間がいて、みんなで演るってこんなにも
心丈夫で楽しいことなんや〜!
へんなところで実感するわたしたち。
信者さんたちはべつに特別演劇好きなひとが集まっているわけじゃなく、
どこまで伝わるのか?受け入れてもらえるのか?
香風寺さんの大胆な試みとすずしろの新たな挑戦との出会いであった。
でも、舞台がはじまってすぐに不安は吹き飛んだ。
最初の場面から、ホールのときより笑ってくださる信者さんたち。
最後まで舞台に引き込まれて観てもらえている実感を
味わいながら、無事本番は終えることが出来た。
みなさんがほんとに喜んでくださったのが、
こちらにじんと伝わってすご〜くうれしかった。
信者さんたちに見送られて帰るわれわれの後ろ姿は
輝いていたと後日、局さんからのメールが届いた。
よかった! よかったわ〜!!
自分たちの楽しみで始めたすずしろ活動が
少しづつだれかに何かを伝えているのだなという
おもいが湧いてきた。
すずしろ活動を続けるって、こういうおまけがあるんだなと
うれしくなった!
もう少し頑張ってみよう!
こうして背中を押されて、また前に進める!!
感謝! 感謝!!
この方が局 良鳳さんです!
操先生を紹介しています。
孤独な老画家とキャピキャピナース
病院の中庭での人生模様
そうそういい感じ
お芝居の舞台が病院だけに人生模様も切なく・・・
いよいよラストへ・・・
無事終わりました! 拍手!!!
2009年12月24日
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