*2008年1月*
指導者 倉田 操
俳優・富良野塾15期生
1975年 大阪府池田市生まれ
劇団「すずしろ」が順調に活動を続けてこられたのも、
指導者 倉田 操さんの功績は大きい。
若い操さんの感性や美意識やこだわりが
すずしろ活動に独特のすずしろイズムを
生み出しているのかもしれない。
彼の指導方法の主眼は
「自分が役者であること」
「自分がプロの世界で教えてほしいけど、
教えてもらえなかったことを教えている」と言う。
「自分は役者としてもまだ修行の身、
ましてや演出家として脚本家としては
試行錯誤の現在進行形中」
彼自身が確固たるメソッドや理論をまだもってやっているわけではない。
しかし、成長過程の人には完成された実力をもっている人にはない魅力がある。
劇団員も、進化している彼とともに成長していける可能性が
常に稽古場にあるということだ。
おかげで劇団「すずしろ」にはチャレンジ精神だけは旺盛にある。
「役者をできない人はいない」
というのが彼の自論だ。
身体と心はひとつ。
心を自由にしてやるには身体を自由にしなればならない。
身体を自由にしてやるには心が自由でなれけばならない。
基礎訓練にはヨガをとりいれ、
いかにリラックスできるかを身につけていく稽古をしている。
自己満足で終わってはならない。
観客に伝える何か、伝わる何かが演者にないと。
そのためには、
そのセリフをいうために
自分がどこからきてどこへいくのかを常に考えること。
それがない人にははっきりとダメだしがでる。
シニアでありアマチュアである劇団員に
上手な芝居は求めないが、
彼の求めるハードルは結構高い。
それがシニアたちにも挑戦する気持ちを起こさせる。
「人生経験の豊かな引き出しを一杯もっている
シニアたちの指導は面白い」 らしい。
自分がまだ経験していない未来を生きたひとたちの
話しに興味深く耳をかたむける。
性格は穏やかでやさしい。
感性はデリケートだが行動は無頓着である。
フットワークは軽いがこだわりも大きい。
指導者として劇団員の信頼も厚い。
2009年12月22日
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